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Feature

軟庭堂のひと #2

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皆さんこんばんは。

今回紹介するmemberは、軟庭堂の美術担当、坂本けんしょうです。
彼はタイコウが縁を繋いでくれて出会いました。初対面は流行りのzoom。

第一印象はなんてちゃんと話を聞いてくれるんだろうってこと。
そして、はじめて、生けんしょうに会った時、けんしょうは怒るかもしれないけど、本当に可愛くてびっくりしました。

今日私が今晩はと言ったのはけんしょうが使う言葉がきれいで夜に合ってたから。体育会系の綺麗なこの男、これからよろしくお願い致します。

・自己紹介 坂本 憲翔

母は流れゆくエクリチュールとなってしまった。

ーマルグリット・デュラス『愛人』

皆さん初めまして。
坂本けんしょうと申します。神戸在住です。
外国語の大学に通いながら、動画撮影とヒップホップのウェブマガジン(XXS Magazine)のライター/エディターのお仕事をさせてもらっています。

幼稚園から中学まで野球を、高校ではバスケットボールをしていました。イタイタイコウ君に繋いでいただき、軟庭堂のメンバーとして活動させて頂く運びとなりました。

ところで、一番最初に書いている不思議な引用文は、僕の好きな作家/映画監督のマルグリット・デュラスの小説『愛人』の中の一文です。

マルグリット・デュラス -『愛人』

そして、フランス語の「エクリチュール」は「書かれたもの」を意味します。書かれたもの、つまり文字はふつう「動かないもの」なのですが、この文の中では、「流れゆく」という一見相反する言葉が置かれることで、動かないのに動いているような、何か奇妙な空間が作り出されているように思われます。

それはまるで、双璧をなすシャープで乾き切った二言(流れゆく・エクリチュール)が、互いの馴れ初めによってその角ばりを風化させ、柔らかに広がった湿り気の中にそれぞれを溶け込ませていくような、そんなイメージに感じられます。

この二つの言葉の「出会い=滑稽な逸脱」はうっとりとさせる雰囲気を保ちながらも、どこか斬新なイノベーションを生んでいるように感じます。

今までやってきた競技は違いますが、軟庭堂と出会うことで、豊かな広がりを生み出せるような、そんな存在になれたらいいなと思います。

何卒、よろしくお願いします。

坂本 けんしょう